逆回しクリップを作ってカットを差し替え [モーションエフェクト]
引き続き映像部分を見直ししてます。現在シーケンスには8つのカットが並んでます。
①タイトル(アルファ付きタイトルをインポートし、エッジ調整し、パン&ズームと合成し、くるくる回したもの)
②猫歩き(iPhoneの静止画から作った)
③玉遊び(吹き出しをトラッキングしてルビを追加)
④布団の上でもじもじ
⑤猫モミモミ(iPhoneの静止画から作った)
⑥布団の上でうとうと
⑦背もたれでもじもじ
⑧背もたれでうとうと(ぼかしをつけた)
②猫歩き(iPhoneの静止画から作った)
③玉遊び(吹き出しをトラッキングしてルビを追加)
④布団の上でもじもじ
⑤猫モミモミ(iPhoneの静止画から作った)
⑥布団の上でうとうと
⑦背もたれでもじもじ
⑧背もたれでうとうと(ぼかしをつけた)
最後のカット、猫の寝顔から始まって背中で終わりますが、最後は寝顔で終わらせたい。無理やりですが、最後のカットを逆回しにします。
シーケンスの複製
まずは V520M 1 シーケンスのバックアップを作っておきます。
ビンでシーケンスのアイコン部分をクリックして選択し、 Ctrl D キーを押すか、"編集" メニューから "複製" をクリック。
V520M 1.Copy.02 シーケンスができました。
以前複製して作った V520M 1.Copy.01 シーケンスはもう必要ないので削除します。シーケンスを削除するには、シーケンスを選択して Delete キーを押すか、"編集" メニューから "削除" をクリック。
Delete x sequence(s) の左の四角印をクリックしてチェックマークをオンにして、 OK をクリック。シーケンスが消えます。
シーケンスを削除しても、使われていた映像、音声そのものは消えません。(下図の青枠の部分 ー マスタークリップやメディアファイルは消えない)
タイムコードトラックの下図の赤枠あたりを Ctrl キーを押しながらクリックして青い線をカット点に置き、
次に、シーケンスの終わりへ青い線を置き、 O または R キーを押してアウト点を打ちます。(マウスで操作する場合は、タイムラインまたはレコードモニタの "アウト点" ボタンをクリック)
イン、アウト間をビデオミックスダウン。
14秒程度のミックスダウンに45秒かかりました。ぼかし部分でちょっと進行バーが遅くなった感じだったので、エフェクトがもっと複雑だともっと時間がかかるかも。これは PC のスペックにも依りますね。
モーションエフェクトクリップを作る手順でモーションエフェクトを開き、
%スピードを "-100"
2フィールドモーションエフェクトのレンダリングを "VTR スタイル"
2フィールドモーションエフェクトのレンダリングを "VTR スタイル"
にして 作成 をクリック。
作成されるモーションエフェクトクリップを保存するビンをどこにするか聞いてきます。
この前やったとき、作成済みのビン(xxxx Clips ビンや xxxx Sequences ビン)を選択すると、モーションエフェクトクリップが、ソースモニタには表示されるがビンに入らない、という現象があったので、今回も 新規ビン を作成。
V520M 1,ビデオミックスダウン,1 (-30.00 FPS) マスタークリップができました。
モーションエフェクトクリップがビンに表示されない現象ですが、そういえば前々回にフリーズフレームを作った時、作成したフリーズフレームがなぜかビンに表示されない、という現象がありました。フリーズフレームもモーションエフェクトの一種なので、同じ問題でしょう。
音声は不要なので、音声含め最後のカットを逆回しクリップに差し替えます。
ソース側の逆回しクリップは V1 のみだけど、レコード側はV1、V2、A1、A2 を差し替える(V2 には黒を、A1、A2 には無音を上書きしたい)ので、それらのトラックがトラックセレクターパネルでオンになっていることを確認。
差し替え場所に、イン、アウト点が付いているのを確認。
ソースモニタの逆回しクリップの先頭に青い線があることを確認し、 B キーを押すか "上書き" ボタンをクリック。
カットの差し替えができました。レコード側のトラックセレクターパネルは全部オンだったので、V4、V3、V2には黒が、A1、A2には無音が編集されました。
でも、再生してみると、映像が黒になり、リアルタイムで再生できないようです。仕方ないのでレンダリングします。
青い線をレンダリングするカットの上に置き(下図黄丸)、タイムラインを横に拡げて隠れていたボタンを表示させ、"エフェクトのレンダリング" ボタン(下図赤丸)をクリック。
レンダリングしました。
カットを差し替える他の方法
また、マウスドラッグで操作したい場合は、"リフト/オーバーライド" ボタンをオンにして、ソースモニタから、V2へドラッグ&ドロップして上書きすれば、V1トラックを削除しなくても、V2に置いた逆回しクリップでV1が見えなくなります。
ただし、レンダリングするときに、逆回しクリップだけじゃなくてV1もレンダリングしようとする(Media Composer | First には、有償版にある、最低限必要なところだけ Media Composer が判断してレンダリングしてくれる、エキスパートレンダーがありません)ので、やっぱり消しておいた方がいいです。どうせ音は消すんだし。
タイムラインでカットを消すには、"リフト/オーバーライト" か "削除/スプライスイン" をオンにして、消すカットを選択して Delete キーを押します。
エフェクトが乗っているカットは、1回目の削除でエフェクトだけが削除され、2回目でカットそのものが削除される場合もあるので、しつこく Delete キーを押さないと。
白へフェードアウト
シーケンスの最後はクイックトランジッションで白へフェードアウトさせました。
今回のカットの差し替え方法はスリーポイント編集の一種(だと思う)。その操作方法と言うかルールと言うか、気がついたことを記します。
スリーポイント編集A
ソース側にイン点、アウト点を打ち、レコード側にイン点のみを打ち、"スプライスイン" か "上書き" で編集。
スリーポイント編集B
ソース側にイン点のみ、レコード側にイン点とアウト点を打ち、"スプライスイン" か "上書き" で編集。
このとき "スプライスイン" の場合 "上書き" されず、レコード側のイン点とアウト点の長さでイン点の位置から ”スプライスイン" 編集される。シーケンスの長さがその分長くなる。
ソース側やレコード側にイン点、アウト点がどちらか、または両方ない場合
青い線がある位置がイン点、クリップの終わりがアウト点とみなされる。編集尺の長さ(ソース側かレコード側で短い方がイン点、アウト点が両方あるとみなされるみたい)、イン点、アウト点が実際にあるかどうかによって、AかBの編集が実行される。
Media Composer | First がイン、アウト間の長さの不整合を検出したら、下図のようなエラーを表示するようです。
たとえば、シーケンスにイン、アウト点が打ってあって、ソースモニタにイン、アウト点がなく青い線がクリップの最後あたりにあって、編集しようとした場合など。
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