カラーコレクション(2) [カラーコレクション]
前々回に引き続き、カラコレ。前々回は V520M 1 プロジェクトでシーケンスのV1の2カット目だけに "マッチカラー" というオートカラーコレクションの一種を使ってカラコレをしました。今回は、他のオートカラーコレクションなども使って、残りのカットをカラコレします。
カラーコレクションモードに入るのに、前々回はタイムラインの "カラーコレクションモード" ボタンをクリックしました。その方法だと、タイムライン・ウインドウがカラーコレクション・ウインドウの後ろに隠れます。
"ウィンドウ" メニュー>"ワークスペース">"カラーコレクション" からカラーコレクションモードに入ると、タイムライン・ウインドウをカラーコレクション・ウインドウの下に動かしてくれます。
ただ、パソコンのモニタが 1366x768 なので高さが足りず、各ウインドウが微妙に重なっているし、タイムライン・ウインドウが狭くて V1 が見えない...
いったんソース/レコードモードに戻り、タイムラインのトラック幅を調整します。
トラックセレクターパネルをクリックして、ビデオトラックをすべてオンに。オーディオトラックは使わないのでどっちでも良いです。
タイムライン・ウインドウが選択されている状態で Ctrl K を何度か押して、トラック幅を縮めます。トラック幅が変わるのは、トラックセレクターパネルがオンになっているトラックだけ。
メニューから行うには "編集" メニューをクリックして開き "トラックを縮小" をクリックします。
トラック幅を拡げるには Ctrl L を押すか、"編集" メニューをクリックして開き "トラックを拡大" をクリック。
トラック幅を初期状態に戻すには、タイムライン・ウインドウの左下隅にある "ファストメニュー" を開き、"初期設定に戻す" をクリックします。
ビデオトラック 3つが見えるようになりました!
4カット目、iPhone 6 の連写写真から作った動画は、派手なのは良いけれどちょっと明るすぎな気がします。オートカラーコレクションで補正します。
"マッチカラー" 以外のオートカラーコレクションは、カラーコレクション・ウインドウの "HSL" タブ>"HUEオフセット" に4つボタンがあります。
タイムラインの青い線をV1の4カット目の上に置きます。その映像がコンポーザー・ウインドウの真ん中の 現在 モニタに表示。
比較映像として 前 モニタを、
2つ前 モニタに変更し、目標の色調を持っているカットを表示。
現在 モニタが "選択状態"(青い線の領域(下図赤枠のところ)が他のモニタより明るければ、選択状態)になっていることを確認。
なっていなければモニタの映像の部分をクリックして選択状態にします。どのモニタが選択状態になっているかが大事。他のモニタが選択状態になっていると、カラコレに失敗します。
カラコレを行うカットは、V1に ぼかした横延び映像、V2に 4:3 の映像の2レイヤで作られているので、V2でカラコレ。トラックセレクターパネルの V2 をクリックしてオンに。この状態で 4つのオートカラーコレクションを順に試します。
シャドウ、ミッド、ハイライトのレインボーホイールが3つとも変わりました。画面全体暖色系だったのが寒色系に変わりました。HUEオフセット全体のバランスをとったような感じ。"エフェクト削除" ボタンをクリックしていったんキャンセル。
ゲインが 100.00 から 91.25 に下がり、セットアップが 0.00 から 7.30 に上がりました。画面全体がちょっと暗くなりました。"エフェクト削除" ボタンをクリックしていったんキャンセル。
最終的に、"オートコントラスト" が一番良いようなので、それにしました。
マッチカラーとオートコントラストを交互にやってみる
ひとつ前のカット(3カット目)に戻ります。(左のモニタを 前 に戻して、タイムラインの V2 をオフに戻しました)
まずは4カット目と同じく "オートコントラスト" をかけてみました。下図の赤枠のモニタがカラコレのビフォー・アフター。
まずまずですが、もうちょっと暖色にしないと前後の釣り合いがとれない感じ。
"マッチカラー" で 現在 モニタから猫の毛の色を拾い、 次 モニタの猫の毛からちょっと明るい暖色系の色を拾い、"マッチカラー" ボタンをクリック。さらにもう一度 "オートコントラスト" をクリック。これで、だいたい良い感じになりました。
3つ目のカットにかけたカラコレは、5~7カット目にも使えそうだったので、パラメータを保存して他でも使えるようにします。
タイムラインの青い線をV1の3カット目の上に置き、 V1の3カット目をコンポーザー・ウインドウの真ん中の 現在 モニタに表示。カラーコレクション・ウインドウにはカラコレのパラメータが表示されています。
カラコレパラメータを保存するには 2つの方法があります。
①ビンに保存する
プロジェクト・ウインドウのビンのアイコン(下図赤丸)をダブルクリックして、保存先ビンを表示。
カラーコレクション・ウインドウの右端上にある "FXテンプレートを作成" アイコンをビンにドラッグ&ドロップ。00153という名前でカラーコレクションパラメータがビンに保存されました。
これを、カラコレをかけたいカットの上にドラッグ&ドロップすれば使えます。
②カラーコレクション・ウインドウのパレットに保存する
Alt キーを押しながら C1 ~ C8 のどれかをクリックします。
クリックした場所にパラメータが保存されます。
パレットに保存したパラメータを使うには、カラコレをかけたいカットをコンポーザー・ウインドウの 現在 モニタに表示し、パレットに保存したパラメータをクリックします。
パレットに保存したパラメータを削除するには、カラコレをかけてないカットをコンポーザー・ウインドウの 現在 モニタに表示し、パレットに保存したパラメータを Alt キーを押しながらクリックします。アイコンが Cx に戻ります。
残りのカットのカラコレ
保存したカラコレパラメータを5~7カット目にかけました。
最後のカット(7つ目)はいい感じでしたが、5つ目と6つ目はちょっと紫っぽくなった。
"ミッド" のレインボーホイールをちょっと左下へ動かして補正。
6つ目はそれでも紫っぽさが消えなかったので、さらに "コントロール" で "彩度" を落としてごまかしました。これで、カラコレは完成とします。
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by Scottopido (2019-09-28 07:21)