用語の話 [雑談]
今までなんとなく使ってきた用語について、ちょっと雑談。
初めて Media Composer の説明を受けたとき、"ビン" という言葉にとても違和感を持ちました。
Media Composer ではプロジェクトとビンはフォルダ階層のようになっていて、プロジェクト・ウインドウの中にビンがリストされています。ビンとは素材の入れ物。
何で "フォルダ" とか "ディレクトリ" とか言わないの?と思ったわけです。説明してくれた方によると、"ビンとは素材を置いておく場所のことで、フィルム編集の用語だよ。フィルム編集では、撮影したフィルムを実際に切って、紐に吊るしておくんだよ。その場所のことをビンと言うので、アビッドでも素材の入れ物のことをビンと言うんだよ。" とのことでした。
アビッドのビンのアイコンを見ると、実はそのようなデザインになっています。Media Composer | First ではかなり簡略化されたデザインになりましたが、昔の Media Composer では、ホントにフィルムを紐に吊るしたデザインでした。
アビッドは、大昔のフィルム編集の時代からプロ向け編集アプリを開発しているメーカーだけあって、用語が昔っぽいところがあります。それをそのまま後発の動画編集アプリがマネしたので、"ビン" という言葉がビデオ編集でも一般的になったんだと思います。
クリップ
アビッドではエフェクトなども含め、ビンに入れるモノはすべてクリップと呼ぶようです。
スプライスイン
フィルム編集では、撮影したフィルムを実際に切って、それらを張り付けてつなげます。貼り付けてつなげるツールを "スプライサー" と言ったそうです。アビッドではカットを割り込ませることを "スプライスイン" と言います。
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